論説 ： 子供に読書習慣植え付けよう

 

三陸新報

2018/04/18

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週末に真新しい気仙沼図書館に通うことが楽しみの一つになった。数多くの本に触れ、情報を得る新鮮さは、やはり格別な思いがある。親子連れや小・中・高校生の姿も多く、目を輝かせながら本に親しんだり、勉強したりする子供たちを見るたびに、ほほえましさを感じる。しかし近年、青少年の本離れが顕著に進んでいる。全国的な調査では1年間に読書しない「読書時間0」の大学生が今年、半数を超えたという。気仙沼・本吉地方では、東日本大震災の災害復旧で気仙沼図書館が3月末に新築され、図書環境が充実した。同じく被害を受けた唐桑、歌津、南三陸図書館でも多くの支援を受けて再開を果たし、住民のコミュニティーの場としても役割を果たしているが、児童・生徒が気軽に足を運び、楽しめるような環境づくりとPRを積極的に進めたい。読書は、生涯学習の基礎である。その意義を問い直す日が、「子ども読書の日」なのではないだろうか。

 

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