【宮城県図書館】
 〔仙臺領國繪圖〕

資料分類
図書館古典籍類所蔵資料目録
タイトル
〔仙臺領國繪圖〕
タイトル(ヨミ)
センダイリョウ クニエズ
別タイトル
〔陸奥国仙台領国絵図〕
統一タイトル
仙台領内絵図
責任表示
仙臺藩製図
著者名
仙臺藩(仙臺藩. 1000346)
出版事項
写本(彩色) 元禄12
法量
888×535cm
数量
1舖
注記
 
別タイトル注記
 
内容注記
 
印記注記
 
出版年注記
1699
解説
元禄10年(1967)の幕府の要請によって作製された国絵図。縮尺は,正保度国絵図と同じ1里を6寸にした割合である。記載内容が正保の絵図と異なっている主な点は次の通りである(佐藤宏一『仙台領国絵図覚書』東北歴史資料館研究紀要3 昭和52年 所収による)。(1)正保の絵図で所々省略されていた沢や山がすべて記載されている。(2)宮城郡蒲生村から中野村までの舟入掘,亘理郡高須賀村の荒浜の湊,桃生郡矢本など7ケ所の宿等,正保以降に出来たものはその旨を記載した。(3)宮城郡小鶴村の小鶴沼等3つの沼と,正保の絵図では「馬継」と記された名取郡馬場村の滝原宿は,沼がなくなったり,馬継でなくなり宿もないので記載していない。(4)同じ村内に本村とは別に人家のある所は,村形を記しその小名を付した。(5)郡高の表記が貫積もりから石積もりに変更されている。しかしながらこの絵図は,表書きに次のようにあるように,いったん幕府に提出された後,差し戻されたものである。「此御絵図元禄十二年於江戸清御絵図三通一様ニ御仕立被成,同年八月二通御献上被成候処,追而他領御境目江御加文被仰渡,御境目之突合被相直候故,元禄十四年於国元御絵図御仕立直,同年九月御献上被成候,御引替被成被候右十二年之御絵図也。(略)但元禄十四年御献上之御絵図とハ他国領御境目違候所も有之候事」この文言から分かるように,幕府から他領境についての説明(「加文」)を記すようにと言う指示があり,他領との境目を突き合わせ調整する作業が必要となった。そのため,境を接する国と互いに領際の絵図を交換したが,特に南部領との間で相違が大きいことが判明した。このことについて幕府は,互いに距離を伸縮させて(各国絵図の精度を犠牲にしても)境目を整合させるようにという指示を出した。前掲佐藤宏一『仙台領国絵図覚書』は,これは,幕府の意図はあくまで日本総国絵図の作製にあるのであって,各国絵図はその部分図に過ぎないという認識があったためであるとしている。この絵図は元禄14年(1701)作り直され改めて幕府に提出された絵図と引き替えに返却されたものである。したがって先に引用した表書きにもあるとおり,二つの絵図は他領境の部分に相違する点がある。
国総目分類
地図
コレクション
伊達文庫
冊子体目録
D:『伊達文庫目録』1304
E:『宮城県図書館所蔵絵図・地図解説目録』1
請求記号
KD290/セ3
台帳番号
管理記号:重陸/国1
代替資料の有無
無し
文献ID
61089

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