【宮城県図書館】
 肯山公造制城郭木寫之畧圖

資料分類
図書館古典籍類所蔵資料目録
タイトル
肯山公造制城郭木寫之畧圖
タイトル(ヨミ)
コウザン コウ ゾウセイ ジョウカク キウツシ ノ リャクズ
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著者名
 
出版事項
 
法量
188×183cm
数量
1舖
注記
 
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内容注記
 
印記注記
 
出版年注記
 
解説
肯山公は,4代藩主伊達綱村。佐藤巧『仙台城館および周辺建築復元考』(『仙台市博物館調査研究報告書』6 昭和60所収)は,この絵図の成立時期を「本丸,二の丸の改造工事の始まる前,天和以降,即ち延宝年代頃(1673~1681)」であろうとしている。部屋の名称が一切記していない「略図」とは言え,この時代に本丸と二の丸を同時に,しかも内部の部屋割りまで描いた絵図はこれのみであると言われている。この絵図の特徴の一つは,実際には存在していないものも描かれていることである。それは例えば,仙台城には建造されることのなかった天守が5層の規模を持つものとして描かれていることであり,正保3年(1646)の地震で崩れたはずの本丸詰門の脇櫓や艮櫓,巽櫓などが絵図中に存在することである。つまり,決して建てられることのなかったものや,過去にしかありえなかったものが,現実の姿の中に混じりあっていることになる。こうしたことから,この絵図は仙台城の改修を行い,更には藩の修史事業や地誌の編纂に力を入れた綱村の,仙台城に対する理想像,もしくは願望を取り入れた計画図として作製されたものと見られている。しかしながら,この絵図は本丸殿舎の全貌が描かれていること,二の丸の建物相互間の位置関係が正確であることから,初期仙台城の最も整備された姿を知る上で貴重な絵図であるとされている。なお,絵図には城郭内外の樹木が丹念に描かれている。また,標題中の「木写」について,『伊達文庫古絵図目録』(宮城県図書館 昭和28)には「木写は本写の誤か」とある。城郭内の縮尺は,1間を1分の割合。
分類
国総目分類
 
コレクション
伊達文庫
冊子体目録
E:『宮城県図書館所蔵絵図・地図解説目録』840
請求記号
KD521.5/シ2/16
台帳番号
 
代替資料の有無
無し
文献ID
61444
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